令和5年6月の気運:沢風大過

令和5年6月の気運タイトル

大和八幡神社の信者・崇敬者・親和者のみなさま、こんにちは。5月はいかがお過ごしでしたか。真夏日もあり、低気圧もあり、体を酷使していませんか?

5月も神社の周りでは地震や災害の被害はなく、無事に1ヶ月を過ごすことができました。

5月のおみちびき

5月はとても充実しておりました。お仕事ではないのですが、沢山学ばせていただきました。

お水取りで有名な「東大寺修二会の声明」を鑑賞しました。

須弥壇が設けられ、実際にその周りで、どのように法要されているか鑑賞することができました。また、五体投地を実際に行い、連行衆の修行であり祈りである法要の作法を鑑賞することができて面白かったです。

修二会は神道的法要であるとたまに耳にします。たしかに、柏手を打って神名帳を読み上げるし、散華は切麻散米に似ています。でも、私が知ってる限りでは祭壇を回って裏側に行って何かをすることはありません。(そういえば、時計周りで法要されてました)

思うに、仏教が国内で布教され神道とハッキリと別れる前から、日本には独自の所作礼法があったのではないかと思います。大陸の思想を取り入れてカタチが調えられていった、と思えます。

また、歌舞伎座で陀達(だったん)や青衣女人をモチーフにした歌舞伎の舞踏劇を鑑賞しました。ちゃんと御松明や火天と水天の舞、須弥壇や白布の演出があり、面白かったです。はじめて見るにはちょうど良い演目ばかりでした。以外と敷居は高くなく、推しの役者さんが見つかればもっと楽しいと思わせる内容ですし、館内の飲食サービスにも楽しみが出来ました。

月末には伊勢神宮に参拝することができました。今回は神道関係ではなく別の勉強仲間と参拝し、一般の人の感覚を認識しました。

御垣内で参拝できる正式参拝の予定で説明もありましたが「正装に準ずる服装」ではない人が何名かいたり、神楽殿で足を神前に向けて座ろうとする人がいました。

私はすでに作法や神様の偉大さを洗脳されている状態なので、「それはちょっと・・・」という感覚になります。知らない状態との差を実感し、私にもそういう時代もあったことを思い出しました。まだまだ「知らない人」がいることや、知ることが信仰につながり、信仰心を育てるのだと実感確信しました。

初めて神宮をお参りした方が「噂ほどでもない」と感想を述べられました。この方は感性や信仰心もあるので、週末参拝したこと、団体で参拝したこと、説明不足だったことなど参拝する方法によって、立派な神社でも味わえない神社になり得るのだと学びました。

私の伊勢神宮の初めての参拝は、神道大教が主催した旅行でした。実は神宮の記憶がありません。きっと団体ツアーでの「初めて」はこういうものなのかもしれませんね。

厳かな神宮は心を静寂にできる環境でお参りしなくてはならないのかもしれません。

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6月の気運:沢風大過 5爻変

6月6日の芒種の節から7月6日まで月命星戊午(つちのえうま)の四緑木性の月となります。(惑星の星ではなく性質の性にしました。)

戊(つちのえ)は5番目の十干で季節と季節のあいだの移り変わりの時期、方位は中央の土性の陽気を意味します。また戈を表しており、伐採、繁茂に通じます。

午は7番目の十二支で、時刻は正午・その前後二時間を、方位は南、五行では火性に属します。

午は杵に通じ、横に縦に交差する、上下に交差して餅をつく杵をかいた象形文字です。正午は午前の終わりと午後の始まりが交差する時刻になります。

陰暦の五月が午月である由来は、北斗七星の柄にあたる部分が午の方位を指すからです。

四緑木性は方位は辰巳の東南方向になり、季節は春、植物に例えるとアイビーのような蔦性の木で深い緑を表しており、五行では木性に属します。また易では巽で風を意味しており、人脈、ネットワーク、情報、経済、海外、流動的な物を表しています。

年盤、月盤ともに四緑木性で、今年一年を現す象徴的な月になるかもしれません。四緑木性の本宮である巽宮には三碧木性が回座し暗剣殺がつきます。また、北の坎宮には九紫火性が回座し月破となっています。

国運である五黄土性が乾宮に回座するので、活躍が目立ちますが気をつけなければならない月のようです。思わぬ落とし穴や相手の策略にはまり、良い知恵がでてこずに空回りや悪い契約を結んでしまうかもしれません。

文章や相手の言葉を注意深く読み取って、自身の言動やニュアンス・口調にも気を配りましょう。謙虚に目上の人や知識人の意見に耳を貸す、頼ることが必要です。

コロナ感染症が5類に移行して海外からの旅行者が増えました。マイナス面が目立つ結果になるかもしれません。

さて、易占では上卦兌、下卦巽の「沢風大過」を得ました。初爻と上爻だけが陰爻であとが陽爻であるため、陽が多すぎてそれを支える者が弱くアンバランスな状態を意味しています。

「大過」は家の棟木が屋根の重みにたわんで、なんとか耐えている状態です。

また、5爻変の意味は人妻が若い男に夢中になる、または年老いた女性が若い男性を夫とするが長続きはしないという解釈があります。

現状は紙一重、首の皮一枚でつながっている危険な状態です。判断ミスであっても許される状況でありますが、被害は免れないので十分に観察が必要と言えます。

自分の能力や資源を考慮して状況をよく判断し、適切な答えを導いたのなら、状況は好転するでしょう。さらには安定した成果を得られるようです。

月盤ともに風を現しているので、早い台風や暴風・暴雨が多いかも知れません。災害対策を怠らずにいてください。