令和5年5月の気運:地天泰

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大和八幡神社の信者・崇敬者・親和者のみなさん、こんにちは!

4月はどのように過ごされましたか?4月の易占では「雨が多いかも」と思いましたが、暖かい日が多く、真夏日もありましたね。あまりよくない卦だったので、皆さんにとって外れていれば幸いです。

4月のおみちびき

4月の運勢では「水山蹇」を得ました。当社にとっては、これかなと思う出来事がありました。

それは昨年から漏水しており、どこで漏れているか分からずに困っていました。水道代が例年より1000~2000円程度高いくらいなので、漏水箇所を探す作業をするよりも安いため、1年間放置していました。

手水近くの蛇口の根元から漏れていたようです。石の上に台を置いていたため発見が遅れたため、かなり漏れている状態でした。水は雨の水だけでなく、水道管も考慮しなくてはならないなと学ぶことができました。

また、4月21日は当社が所属する神道大教の大教院の春季大祭がありました。私は舞でご奉仕させていただきました。正しい方法はあるのですが、それにこだわることなく髪飾り(のし)を工夫しました。のしで髪の毛を包むのではなく、半紙で髪を包んだ上でのしを着けることにしました。ちなみに私は付け毛で奉仕です。

ほかには、父の命日があるため、自宅で御霊祭を行いました。本当なら春のお彼岸、中元・お盆、秋のお彼岸、祥月命日にあわせて年4回の祭りをするのでしょうが、年に1回だけです。理由は、我が家はそれほど信仰に篤くないからだと思います。

私自身は信仰心を育てている状況だから近所で神事をせずに解体や建築がされていても、「しょうがないよね」と思いながら眺めています。

しかし、新築建売を購入した人から「誰か居るような気配がする」と相談を受けるようになって思うことがあります。その相談者さん曰く、解体清め祓いや地鎮祭をしていないそうです。その「気配」は元の家主さんや住んでいた人の思い出という「心残り」という罪穢れとではないかと思うようになりました。

先日伺った大きな家の解体清め祓いでは、古い物が沢山あり、思い出が詰まった家のように感じました。「念」は残るといいますので、沢山の思い出があれば、「あのときは良かったな」「苦労したな」「幸せだったな」という念はずっと残ります。

解体清め祓いはそういった思い出を浄化し、家主の思いを清算する機会なのではないのかなと思います。それぞれの宗教に基づく儀式があると思いますが、家族や祖先、そして自分たちの思い出を大切にし、その思いを浄化することが大切だと考えます。祓い清められていない場合は、罪穢れとして残るのだろうと考えるようになりました。

穢れは気枯れといいわれますが、もっと奥深いものだと思います。そうでなければ神道は罪穢れを重要視しませんものね。引き続き考えていこうと思います。

5月の気運:地天泰

5月6日の立夏から6月5日まで、月命は丁巳の五黄土星の月となります。

丁(ひのと)は4番目の十干で、南に属し、季節は夏で、火性の陰気を表しています。また、「釘」に通じ、一と|の会意文字になります。一は陽気、|は新勢力の台頭と考えられ、新旧の衝突を意味します。

巳は6番目の十二支で、時刻は午前9時から11時、方位は東南東、五行では火、動物ではヘビにあたります。もともとは頭と体ができかけた胎児を表した象形文字で、「包」「胎」に通じます。

五黄土星は大極を表し、方位は中央を指します。大極は陰と陽が混じり合った(合体)した形を表すため、易に当たる卦はないが、乾と坤とも考えられます。五黄土星は大地の土を表し、土の働きである腐敗作用や創造作用があります。

5月の月盤を見ると、暗剣殺は中央にあり、月破は乾宮の六白金星につきます。五黄土星が中央で定盤といわれる形になるため、有るべき所にある・元に戻る状態でそれなりに安定している状態といえます。そのため、今年の計画や目標を見直し、進退を熟考し、取捨選択が迫られるが、勝手な行動や出過ぎた行動は契約が破棄される可能性があるため、注意が必要です。

易占では上卦が坤で下卦が乾の「地天泰」を得ました。陰陽が引き合い互いに交和して変化を生じる大成卦で、天下泰平を意味します。計画してきたことは良い結果や成果が得られるでしょう。安心して物事に取り組むことをお勧めします。

社会情勢は良くなり、内戦やウクライナ情勢にも解決の兆しが見えるかもしれません。日本政府はしっかりと日本の立場で貢献して欲しいですね。そうなれば、物価上昇も落ち着くでしょう。

努力してきたことも、怠ってきたことも実を結ぶ時期です。良からぬ結果が出た場合でも、次のステップや改善策を考えることを忘れないようにしてください。