10月の気運:雷山小過

10月は壬戌の九紫火星月になり、知的活動に影響があるかも

10月8日の寒路の節より11月7日まで月命星壬戌の九紫火星の月になります。

壬(みずのえ)は水性の陽気のため「命の水」を象徴する働きになります。壬の字は糸巻きに糸がパンパンに巻かれた形を表しており、壬は責任や妊娠のニンに通じます。

戌は11番目の十二支で土性の陽気。戈が一本立っている形で、滅ぼすや削る衰退の意味がありあまり良い印象ではありません。

九紫火星は季節は夏、方位は南を指しています。九紫火星を易にあてはめると離合集散の「離」。卦象は火、卦徳は明知。

今月は十干が水、十二支が土です。無色透明の水が土が混じることで濁るため相克関係にあるため、努力や忍耐、思ったように物事が運ばない運気となりますが、やがて砂粒は沈みもとの透明な水に戻るように、中旬を過ぎた辺りから状況は改善されます。

とくに九紫火性は知恵や判断力を表す星であるため知的活動に影響がでます。個人レベルではアイデアや新規企画、芸術面で「生みの苦しみ」を味わうか、もしくはスランプに陥るかもしれません。

ただ、政治経済面で判断力や交渉に影響が出た場合、国民の苦労は一層苦しくなります。効果的な政策を打たなければもっと円安が進む可能性があります。九紫火星は言語、思考、決断力といった知識・知恵を司っているため、政治家や経営陣にマイナス作用が働きます。そのなかで活動し続けている人には来月以降に結果が見えてきます。

10月の気運:雷山小過

易で今月の気運を占ったところ、雷山小過の5爻変を得ました。

「小過」の「過」は2つ意味があります。1つめはある基準より「過ぎる」、もう一つは祝詞にもよく使う「過ち」です。

上卦に震、下卦に山で2つの小成卦が背中合わせにしたような上下対称の卦となり、大坎の象と言われ、苦労が絶えず出過ぎたマネをしないよう用心する大成卦です。

上卦は雷で声の象意、下卦の艮は年上や目上の偉い人を表します。今月はとっさにでる声、例えば相づちや吟味せずに発した言葉、ため口に注意しなくてはなりません。余計な一言で今まで上手くいっていた交渉事や人間関係が崩れる可能性があります。

同じ内容を伝えるにも言葉を尽くして説明するように心がけましょう。あなたにとっては何気ない言葉でも相手には失礼にあたる言葉があります。たかが言葉、されど言葉。疎遠にならないように誤解されないように言葉を尽くして話しましょう。

また、季節外れの台風や雷雨、ゲリラ豪雨に気をつけて、早めの帰宅・天気が危ぶまれるときは出かけないなど、天気予報のチェックを怠らないようにしましょう。

国会や政策では話合うだけで物事の進展は見られない、むしろ炎上し後退があります。ただ、後退するとこによって再度熟考するチャンスがあるので諦めない姿勢が大切です。

大成卦の形は鳥が羽を広げた形であることから、海外からの不正アクセスやアンチウィルス、貿易に問題がある暗示です。円安を打開する、または活かす政策に期待したいですね!