令和5年2月の気運:沢雷随

令和5年1月

令和5年1月のみちびき

お正月はお天気が良く、またコロナ禍ではあるものの規制制限がなかったためか多くの参拝者さんにお詣りいただきました。皆様お変わりなく、また子ども達の成長を感じるお正月でした。

1月は華やかな出来事、東京楽所による雅楽演奏会、浜松市の保泉寺の火渡り、易気学の先生の講演会がありました。

保泉寺は150年続く秋葉山秋葉寺縁の神事(?)になります。例年だと大凧をあげ一年の吉凶を占うそうですが、コロナ感染に配慮し火渡りのみでした。

ご縁があって神仏習合の名残を初めて体験しました。四方にたてる幣を不動幣と言い、四方の紙垂を明王と言うそうで、方位に五大明王が配置されることを知りました。

八幡神は僧侶のお姿で描かれる場合があります。これも八幡神のお導きなのかな、なんて思いました。

2月の気運

今月は4日立春の節から月命甲寅・八白土星の星盤になります。

甲(きのえ)は東にあり十干の1番目で季節は春、木の陽気となります。立春を迎えるにふさわしい春の十干です。甲は地中に埋めた種から芽がでて、まだ種の殻がついている若々しい状態です。甲は「甲(かぶと)」「伸」「電」に通じ、内側に力強いエネルギーを蓄えたフツフツとしている状態を表しています。

寅は東北(鬼門)に位置し、矢を両手でまっすぐにのばしている会意文字です。また家の中で二人の人が膝をつき合わせている様子を表しており、「演」に通じます。

それに八白土星の卦象は「山」、卦徳は「止」まる。その性質はそこに山があるために道を進むことができない、留まることによっての進路変更を余儀なくされる。一方「鉱山」といわれるように気が遠くなるほどの年数を重ねてできた鉱物が埋まっています。そのことより、「変化」「変革」「積み重ね」「資産」が象意にあります。

どうやら社会情勢が大きく変わる下準備期間に入ったようです。大きな変化が見られないかもしれませんが、誠実な態度と行為が鍵となります。それによって積み重ねた実績と信頼が財産となるか、慢心が損失となるか分かれ目です。

さて、今月の気運を易占すると「沢雷随」の5爻変を得ました。「随」は祝詞でよく登場する言葉のひとつで、「まにまに」と呼んでおり、「従って」という意味です。

上卦は兌、気学でいうと七赤金星にあたり、西の方角で収穫の秋、時刻は夕方に属します。兌は「悦」や「説」に通じます。

下卦は震で雷鳴や振るい動く象意です。震は気学でいうと三碧木星にあたり、東の方位で春に属しており、想像力や向上心、驚きや感動を表しています。

易経によれば捕虜を捕まえる話で、逃げた捕虜を追えば敵国に捕まるかもしれないが無事に助かることができるし、捕虜も捕まえることができる。または敵地から金品を奪うことができるとあります。

気が合わない、考えが違う人は人間関係のなかで必ずいます。特に男女がわかり合うことは永遠のテーマのようです。兌は女性、雷は男性を表しており、女性が上・男性が下となっています。この大成卦は女性に喜び従っている様子を示しています。

女性の政治家や管理職への登用が言われていますが、カタチだけで終わっていませんか?物事を決める際、女性の意見を聞き理解し取り入れいますか?

今月は女性の活躍が目立つようです。逆に、男性のカタチだけの「女性の登用」が目立つかもしれません。

ただ、兌の爻は陽爻一本だけ欠けた完全に陽になっていない状態、雷は一本だけ陽爻の陰になりきれていない状態です。

男女、敵味方、与党野党、貧富など対立したものが目立つかもしれません。「人には添うてみよ、馬には乗ってみよ」という言葉があるので、対立をせず一度は「お試し」でも構わないので従ってみましょう。新しい発見があるはずです。

兌は口、雷は音の象意があります。音は口を通して声になります。言い過ぎやぽろっと本音がでる気配がありますので、注意しましょう。