令和5年癸卯と今月の運勢、そして鎮座二十年

大和八幡神社の信者・崇敬者・フォロワーの皆様、明けましておめでとうございます。

今年も無事に新年を迎えることができました。これも大和八幡神社を支えてくれる皆様のおかげです。

正月三賀日は新年祭として甘酒をご用意して皆様をお迎えしております。コロナ禍であっても多くの方に参拝していただき、神様も私も嬉しく思います。

どうぞ今年もよろしくお願いいたします。

今年は勝田鎮座21年!

春くらいに境内の木々をばっさり切りました

おかげさまで昨年、大和八幡神社は鎮座二十年を迎えました。

二十年前といったら先代が健在で大和八幡神社の神職も多く在籍していました。そのため、私は鍼灸院やマッサージサロンでアルバイトをしたり、旅行や趣味を楽しんでいました。

それから、先代が他界し、東日本大震災があり、新型コロナウィルス感染症が流行り、今年はウクライナ情勢や急激な為替変動がありと、あっというまの20年が過ぎました。

もっと早くから準備をしていれば良かったのですが、「あれ?勝田鎮座20年じゃない?」と令和4年の正月に気づきました。

令和4年に20年記念事業(ちょっと大げさな言い方ですが)としておこなった事は1.境内の木々の伐採、2.御神殿の留め具の金メッキ加工、3.御神殿の白ペンキの塗り直し、4.内陣の調度品変え、5.竹垣のとりかえ6.鳥居の補修です。

皆様は御神殿にあがることはできませんので、どのように変わったかなかなか感じにくいと思います。私も「なんとなく綺麗になったかな」程度ですが、その「なんとなく」でちょうど良いくらいではないでしょうか。

今回担当した神具店さんいわく「しっかりした作りの神殿なので、次の修繕は20年後で大丈夫だと思います」とのことでした。

伊勢神宮の遷宮は20年に一度とされています。なぜ20年かは諸説ありますが、今回の経験を通して「20年ってちょうどいい年なんだろうな」と実感しています。

令和5年1月の運勢:火山旅

仮宮をレンタルして仮遷座を行いました

新しい試みとして、今月の気運を占います。少し前から易と気学を学び始めました。インプットとアウトプットの両方をして「学び」となりますので、まだまだ勉強不足ではありますが占ってみます。「当たっても八卦、当たらぬも八卦」でお許しくださいね。

運気は立春から新年となりますので、まだ今月1月は壬寅年です。そのため、1月の運気から先にお伝えしましょう。

今月の気運は「火山旅(かざんりょ)」の三爻変を得ました。

こ大成卦は太陽が西に傾き山にかかる夕刻、宿を探す旅人を表しています。

上卦は離、火や明知、地位や名誉を下卦は艮、山や家族、文化伝統、資産を表します。

易が成立された頃の旅は今とは全く違います。旅に出ることは家族にとって今生の別れを意味しました。安定した生活や愛しい家族と別れ、なぜ旅人は旅にでたのでしょうか。大きな決心が覚悟、出来事があったにちがいありません。旅立ちから何日かが過ぎ、旅人は明日も続く不安や人恋しさ、反省や後悔または絶望を感じている頃です。

この卦を得た今月は、大事は控えた方がよいかもしれません。大切なものを捨て(置いて)旅に出ているので、それが自分が熟考した上でのことであっても、よい結果は生じないでしょう。

三爻変でしたので、強情すぎると宿を追い出され空腹で寒い夜を過ごさなくてはならなくなります。「郷には入っては郷に従え」という言葉があるように、我が儘や無理強いはせず、リーダーに従った方が無難なようです。

三爻を変爻すれば下卦は坤となり、「火地晋」となります。この卦は大地から太陽が昇る様子を表しています。つまり、今月の過ごし方次第で道は拓けていくでしょう。

太陽が西に傾いていることから、権力のある人物や有識者といわれる人にそろそろ陰りが見えてくるかもしれません。なにか社会情勢で衰退の兆しが見えるようです。

また山の上に火です。今は冬で乾燥の時期です。山火事や火事が多い月になるかもしれませんので、くれぐれも火の始末や燃えやすいものを不用意に外に置かないようにしましょうね。

令和5年の運勢:癸卯四緑木気性、水火既済

夜間に仮宮から本殿へ遷座しました。ライトアップした社殿もいいですね

次は今年の運勢をみてみましょう。

令和5年は癸卯で四緑木気性の年です。

「癸」は十番目の十干の水の弟で、三つ叉状の刃を四方つけた鉾をあらわした象形文字です。回転させる意味があります。「揆」にも通じ、筋道を立て物事を正す意味が含まれています。方位は北にあって、冬しかも真冬に属します。

十二支の「卯」は木性の陰気で東にあって午前5時から7時くらいの朝日が差し昇り活動を始める時間です。「卯」は刀でものを切り開いた様子あらわした象形文字で、陰ではあるけども天門を開く、陽の兆しを含む陰です。

そして四緑木気性は易卦の「巽」、象意は「風」を表し「吹き来たりて吹き去るを知らず」といいます。風は情報やネットワーク・人脈を意味します。

昨年の寅年に家の中で膝をつき合わして話し合った事をいよいよ今年、門を開けて新しい風をいれ実行するときがきました!

コロナ禍や急激な為替変動、値上げラッシュが続きました。今年は経済状況や政治不信に外からの新しい風(情報や人)が入り、コロナ禍以前のムードに戻る兆しがみえるかもしれませんね。

次に今年の運気について易占したところ「水火既済(すいかきさい)」の四爻変を得ました。

この大成卦は水が上にあり、燃えさかる火を水で消そうとしている様子を表しています。

上卦は坎で水やくぼみ、悩みや冷えを、下卦は離で火や明知、地位や名誉を意味します。

たき火をしていて水を準備していたおかげで火を消すことができ、火事にならずにすみました。しかし乾燥時や燃やす量によっては準備した水だけで火を消すことができないかもしれません。

そのことから、準備が調っていても「最後」まで気を抜かずに締めくくりができれば無事に済ませることができる、締めくくりがなければ終わりは乱れるという気が抜けない大成卦です。

コロナ禍の終焉が見えて気を抜いてしまい対策を怠ったがために、とうとうコロナウィルスに感染してしまった。あと一歩で契約成立だったのに、ちょっとした意見の違いが口論からケンカとなり契約が成立しなかった。だらだらとテレビやSNS・ゲームをして体調を崩してしまった、鍋を火に掛けたままだったことを忘れていたなど事故などの災禍は案外小さな事がはじまりかもしれません。

ただ、どんなときも理性を失わず淡々と済ませていけば、歪んでいた事柄が元に戻るでしょう。

今年の四緑木気性の「風」は噂話や情報、評価を意味します。その情報が正しいのか間違っているのか見極めて行動したいですね。くれぐれもウワサに踊らされないように注意しましょう。