令和7年8月の運気:甲申五黄土星月

 みなさん、今月もよろしくお願いいたします。

 8月は日本にとって特別な月で、お盆もあり慰霊の月です。神様は信じなくても自分へと続く、なにやら私たちを守ってくれるご先祖様は信じているのではないでしょうか。気学からみた運気のほかに見えない存在が守ってくれる運気があるように思います。

 先日、外祭の帰りに横から追突されそうになりましたが、お互いスピードがでていなかったので避けることができました。「大難が小難に、小難が無難に」事なきを得たのは、見えない存在のおかげだと思います。感謝。

 さて、8月7日立秋の節より9月6日まで甲申五黄土星月となります。

甲(きのえ)は十干の始まりに位置し、「伸」の意味を持ちます。固い殻を破って芽が出るように、内側から突き上げるような勢いと可能性を秘めています。一方、申(さる)は十二支の9番目で、季節では晩夏から初秋にかけての成熟期を示します。五行では金性に属し、万物が完成へ向かう時期です。申もまた「伸」に通じ、まっすぐに伸びる姿勢や成長を表します。

 今月は、変化や改革の兆しが水面下で進んでいる時期です。五黄土星は、陰陽を併せ持つ「大極」の象徴で、腐敗と熟成という土の作用を持ちます。見えない部分で古い枠組みが崩れ、新しい形に移行する準備が進んでいる状態ですが、まだ結果は見えてきません。大地の奥深くで進行している変化は、来月以降に表面化してくるでしょう。

 社会全体を見ても、7月20日に行われた参議院選挙で与党は過半数割れとなりましたが、その責任の所在や政策の問題点については曖昧なままです。その一方で、これまでにない新しい政治的勢力が芽を出し始めています。既存の体制への不満や疑問が膨らんでいる今だからこそ、意見の違いを対立ではなく対話の機会と捉え、互いに「よりよい未来をつくる仲間」として認め合う姿勢が重要です。

 申の月は、易では「震(しん)」にも通じ、世の中が揺れ動くことを暗示します。SNSやメディアでは「排他的な主張」や「過激な言葉」が目立ちますが、それらの背後には人々の不安や不満が隠されています。言葉の表面だけを受け取らず、その背景にある感情を読み取る力が求められるでしょう。

 また、今月は「自分の考えをどう表現するか」が問われる時です。優れたひらめきやアイデアが浮かんだとしても、それが他人にとっては唐突で迷惑に映ることもあります。発言する前には一度立ち止まり、熟考することを忘れずに。対話や意見交換を通して、状況を少しずつ前へ進めていくことが大切です。

 自然界では蒸し暑さが続く一方で、雨の降り方は局地的になり、必要な場所に十分な雨が届かない可能性があります。そのため、土砂災害や地割れ、落雷や停電のリスクが高まります。あわせて、熱中症や食中毒、食あたりにも注意が必要です。健康と安全への備えを怠らず、慎重な行動を心がけましょう。

 今月は、内なる変化が静かに進む「準備と熟成の月」。派手な成果を追い求めるのではなく、自分の軸を見つめ直し、整える時間として大切に過ごすことが、次の成長へとつながっていきます。

避けるべき方位:中央(自宅)、東北東

幸運な星:四緑木星、六白金星、三碧木星

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8月の境内の様子