令和5年3月の気運:坎為水
2月は「逃げる」というだけあって、あっというまでしたね。
千葉は風が強い日が多く雨があまり降らず乾燥していましたが、神社の周りでは特に火事もなく無事に過ごすことができました。
みなさんは2月をどのように過ごされましたか?
2月のおみちびき
2月はあっという間でしたが、穏やかに過ぎました。豆まき、神砂作りや月次祭に記念祭、天皇誕生日。六本木一丁目近くの泉屋博古館に青銅器を見に行ったり、カトリック教会の神父さんのお話を伺ったりと充実していました。
6号で休刊となってしまいましたがデアゴスティーニ・ジャパン社から発刊されていた『やさしい手織り』に挑戦しました。同じ幅に折るのが難しくて、だんだんと幅が狭くなります。
なぜ「衣食住」と「衣」が一番初めなのかなと疑問でしたが、加工して衣服にするまでが大変だから「衣」が一番始めにくるのではないかと思いました。
また人間が人間たらしめるのは服を着るからで動物は衣服を必要としません。手織りを通して、もっと衣服に感謝しなくちゃと思いました。
神父さんのお話は「そういうふうに考えているんだ!」と違いを意識しました。神様は「創造主」であり「全能」で「父」である。神様は地上をただ造ったのではなく、良いものとして造られた、と言われたのが印象に残りました。
古事記の冒頭は「天地が初めて発けしとき、高天原に成りし神の名は・・・」です。古事記の場合は神様よりも先に世界が誕生してますからね。人間だって青人草といわれるように自然発生ですから、神様がお作りになったという感覚ではありません。
環境によると思いますが、日本にいたら神社があってお寺があって、地域ごとに特徴的なお祭があり、神様は一神ではないとすり込まれる機会が多いように思います。信者さんの神観念の変化に興味があるなと思いました。
しかし、私たちは神様を説くことが少なすぎるように思いました。感覚的だからかなと思います。あなたの感じる神様を信仰したら良いと思っているせいかもしれません。
当社は造化三神を祀っていますが、他にも天照大御神やイザナギ/イザナミの神、八幡神も祀っています。御祭神に優劣や順位はありません。「平等」という感覚もありません。お役目やお立場の違いだけです。
違いを知ることは自分を知ることです。自分を知ろうとしない人が他者を排除するんでしょうね。とても面白い機会をいただけたことに感謝します。あと、帰り道にキッズスペースのある可愛い電車に乗りました。
3月の気運:坎為水
3月6日の啓蟄の節より4月4日まで月命乙卯・七赤金星の星盤になります。
乙(きのと)は二番目の十干で東に属し、季節は春、木性の陰の気を表します。乙は種から伸びた芽がどちらに向かおうか伸び悩んでいる様子で、つばめを描いた象形文字でもあります。軋轢の「軋」に通じ、環境が熟さず物事がスムーズに進展しない、2つの力が均衡を保っている状態です。
卯は東に属し木性の陰の気で、門が開いた、ものを半分に割った様子を表した象形文字です。今年の干支と同じですね。
七赤金星は易で言えば「兌」にあたり「悦び」を意味します。季節は収穫の秋で「酉」にあたり、収穫したお米でお酒をつくり祝っているイメージです。
何か計画ごとを実行に移す前の希望に満ちた状態ですが、裏では反対因子が潜み実は拮抗している状態かもしれません。先走ったり、思いつきで行動しないように心がけたいですね。
さて、3月の気運を易で占ってみました。「坎為水」の上爻変を得ました。上爻下爻も同じ陰・陽・陰のカタチです。
坎は水を表しています。水は適量ならば命の水ですが、大量の水は命を奪う勢いがあります。季節外れの大雪や雪解け水による洪水に注意してください。
「坎」は土が欠けると書くように水が土を削る様子、穴、窪みを表し、「悩み」や「陥る」を意味します。
そのため、この大成卦はあまり良くない卦とされています。
人の悩みは4つに集約されるといわれ「人間関係・お金・病気・将来」の悩みに分類されます。人間関係には浮気や不倫も含まれます。よからぬ人情で借金を背負うことになったり、将来の道が閉ざされてしまうかもしれません。
ものごとに執着せずに、正直に誠実に対処し、困難な時期をやり過ごすことに専念しなくてはなりません。
また、自分自身を反省し抱えている問題に目をそらさずに向き合わなければ、次にもっと大きな問題に陥るでしょう。
一方、知識や研究・学術には良い結果となる卦です。
今月はスタートを切ったはいいが、次から次へ問題が起こりなかなか前へ進めません。焦ったり、躍起になるとかえって足をすくわれ、相手の思うツボに陥るようです。相手の策略は真心と素直さと確信を持って対処しましょう。電子、ITの分野で何か発展があるかもしれません。