ツイてない人が陥る「今までと同じ」という罠

先月は「ツイていない人は自己肯定感と自己評価が低いため、ツイていていない原因は他人にあると考えがちである」と書きました。今月は違った角度からみていこうと思います。

「最近、ツイていないからお祓いしてほしい」と悩む相談者のお話しを伺うと、交通事故にあった・起業したときは上手くいっていたが最近は資金繰りに苦しいと悩まれていることがわかりました。

ひとつお話しの中で引っかかるフレーズを見つけました。「今までと同じようにしても上手くいかない」という言葉です。この言葉が、彼のみならず、多くの人々の日常生活に共通する課題を指しているように感じたのです。

この数年で私たちは、生活が大きく変わりました。コロナ禍のために行動制限で人と自由に会うことができなくなりました。また、ウクライナとロシアの関係やパレスチナ問題など、世界的な政治情勢も不安定さを増しています。そして、今年はアメリカ大統領選挙や日本での政治家の裏金問題などが報道され、社会に大きな影響を与えています。さらに、ジェンダーやハラスメントの問題も浮き彫りになり、個々の認識や行動に変化をもたらしています。

こうした変化が大きい時代において、今までと同じやり方では、うまくいかないことが明らかになってきます。それを理解することが、私たちの生活における新たな課題に対処する第一歩だと感じるのです。

相談者の悩みは、周囲の変化に気づかなかったことが原因だと思います。今までと同じようにしているので仕事に対する考え方の違いから部下とのコミュニケーションに誤解が生じ、部下との間でのすれ違いが増えパフォーマンスが低下し業績も悪化し資金繰りにも苦労しているそうです。

さらに、相談者はさまざまなストレスから、お酒で心をまぎらわそうとしました。その結果、仕事帰りに飲酒運転で免許停止となりました。

この出来事が彼の生活や仕事に与えた影響は甚大でした。免許停止という制約により、仕事への通勤時間が増加し効率が低下しました。また、急な外出や緊急の業務にも対応できなくなり、仕事の柔軟性が損なわれました。自動車免許証が必要不可欠な職場のため、部下や同僚からの信頼も失いました。

このような結果になるまでに、アドバイスや助言を受け入れていれば「ツイていない」状況に陥らなかったでしょう。アドバイスや助言は何気ない一言だったかもしれません。 時には、自分の考えや経験に基づいて注意を無視することがあります。例えば、夜11時の暗い道でバイクに鞄を奪われた経験があります。その道には「ひったくりに注意」の看板が立っていましたが、以前に聞いた

警告を無視しました。その結果、ひったくりに遭ってしまいました。周囲からの警告やアドバイスを軽視することは、自身の安全や成功に大きな障害が生じる可能性があります。

積極的にアドバイスを受け入れることは成長と変化を促します。過去の経験から学び、新しい視点やアイデアを歓迎する姿勢が、現在の状況を打破する鍵となります。その姿勢は他人に好意的な印象を与えます。結果として協力や援助の申し出をえることができ、人間関係が良好となりプライベート・仕事が充実します。

周囲からのアドバイスを受け入れ、それを実践することは、私たちが現在の課題に立ち向かう上で欠かせない要素です。過去の失敗や困難を振り返り、成長のための貴重な教訓として活かすことが、明るい未来への鍵となります。そのような前向きな姿勢と行動が、私たちをより良い方向へ導いてくれることでしょう。

3月8日の雪が降った様子です