令和7年12月の運気:戊子一白水星

みなさん、こんにちは。今月もどうぞよろしくお願いいたします。

先月11月は奈良吉野へ気学の塾仲間と研修旅行に行って参りました。吉野の金峯山寺の蔵王権現様にはじめてお目にかかることができました。旅行雑誌で始めて見たときから、ずっと会いたかったのです。ポスターなどでは怖い顔ですが、私には小さな男の子が頑張っている姿に見え、暖かさと力強さを感じました。ビジタ-シアターでは桜や金峯山寺を立体的に拝見することができて、私は神職ですが根本は同じではないかと感じました。垂迹説ではなくて、大きな存在に包まれる畏敬の念は同じと感じます。

石上神宮の拝殿

他にはキトラ高松塚古墳、天河大弁財天社、丹生川上神社下社、石上神宮、天理参考館に参詣しました。道の駅に寄ったりしてお買い物や食事もしっかり楽しみましたよ。先生のおかげで、どこでも特別(?)待遇を受けることができました。お世話になった皆様ありがとうございました。

丹生川上神社下社

さて、今月の運気です。12月7日の「大雪」の節から新年1月4日までは、戊子(つちのえ・ね)一白水星の月盤となります。

まず、十干の「戊(つちのえ)」は五番目にあたり、陽の土性を表します。象形は武器のまさかりで、新しい芽が勢いよく繁り、やがて空を覆うほど繁茂していく力強い陽気を示します。

さらに、十二支の最初である「子」は、水性の陽気。動物ではねずみを当てはめますが、繁殖力の強さが象意としてあります。「子」の字は小さな子供を象った文字で、「滋」「慈」の意味にも通じます。

九星の「一白水星」は、水そのもの。器や温度で姿を変え、無色透明で何色にも染まる柔軟性を象徴します。易では卦象は水、卦徳は「陥る」。季節は冬・方位は北にあたり、寒さ・忍耐・困難・試練といった意味が含まれます。

今月は「陽気の繁栄」という明るい象意がある一方、刈り込みを怠ると風通しが悪くなり、害虫の増加や根上がりを招くように、勢いが過ぎれば不都合が生じます。また、穏やかな水も勢いを増すと土を削る濁流となるように、変化の激しさ・行き過ぎによるトラブルに注意が必要です。

そのため、今月は積極性や行動力が裏目に出やすい暗示があります。むしろ「負けるが勝ち」という戦略が有効で、相手に合わせる柔軟さが鍵となります。悔しさや我慢を感じる場面があるかもしれませんが、その経験が来年以降の進むべき方向を示す助けになるでしょう。

社会全体では、これまで続いてきた問題が進展せず、膠着状態になりやすい時です。
そのため、あれこれ策を練っても打開策が見つからず、泥水の中でもがくように動けなくなる可能性があります。国政に対する評価や信頼が揺らぐことも予測されます。

こうした状況では、原点に立ち返ることが重要です。言動次第では、堰を切ったように一気に解決に向かうことも。しかし、身内の裏切り・勘違い・優柔不断な姿勢には要注意。
会議や交渉の場では、誤解されやすく不利に働くことがあります。

また、外国人の移民・就労・ビザ・帰化に関する問題がさらに顕著になります。それに伴い、宗教への偏見が高まる一方で、国内の宗教者の曖昧な態度が批判の的になりそうです。 

自然現象では、水不足または大雨、都心部での早い降雪による渋滞が懸念されます。
火災も増えますが、水不足のため消火活動が遅れる可能性があります。

社会問題としては、少子化に加え、未成年者への性加害、男女間のもつれ、口論といったトラブルが話題にのぼりやすいでしょう。

年末の慌ただしさの中で、急ブレーキをかけられたような停滞感やイライラを感じやすい月です。しかし、焦って動いても改善するどころか、周囲を巻き込んで悪循環に陥る可能性があります。

急ブレーキは、実は危険を避けるため。たとえ試練に感じる出来事があっても、振り返れば「ブレーキがかかったおかげで守られた」と思える展開につながっていくでしょう。
どの道を進んでも、最後にはあなたにとって最適な方向へ導かれます。

年末に向けて、体調管理と備えをしっかり整えておきましょう。

避けるべき方位:北・南

幸運な星:九紫火星・二黒土星・八白土星

令和7年12月の暦:ファイル(647KB)