十一月の二十四節気:立冬と小雪

11月15日境内の様子

11月は、寒さが深まり霜が降りる「霜月(しもつき)」。北風が吹き始め、冬の足音が近づく季節です。古くは「霜見月」「雪待月」「神帰月」など、さまざまな呼び名がありました。

11月23日は「勤労感謝の日」。もとは宮中行事「新嘗祭(にいなめさい)」に由来し、天皇陛下が神々に新穀を捧げ、収穫を感謝するお祭りでした。近年は各地の神社でも新嘗祭が行われ、農林水産祭など、農業に感謝する催しも開かれています。

私の住む千葉では、早いところでは9月から稲刈りが始まります。今年は知人から新米をいただき、ありがたく白米で味わいました。おいしいものは、おいしいうちに。

実は今年、バケツ稲にも挑戦しました。水やりは母に任せきりでしたが、小さな稲穂が実る喜びを感じました。

お米の値段が上がったといわれますが、農家さんの苦労を思えば当然のこと。農業だけでなく、インフラや物流など、生活を支えるあらゆる仕事に感謝したいと思います。働くとは、人の役に立つこと。お金を得る仕事だけでなく、家事や地域活動もすべて尊い営みです。

11月の二十四節気は「立冬」と「小雪」。

立冬は暦のうえで冬の始まり。朝晩の冷え込みに冬支度を始める頃です。江戸時代には「こたつ開き」があり、火事を防ぐ願いを込めて亥の日にこたつを出したといいます。

また、この時期には東日本の「十日夜(とおかんや)」や西日本の「亥の子祭」など、収穫を祝う行事が各地で行われます。新嘗祭が国の御祭ならば十日夜は庶民の御祭といえますね。新嘗祭には天下泰平と五穀豊穣の感謝を、十日夜には家族や地域の平和を祈りたいものです。

  • 茶花始開(つばきはじめてひらく)
  • 地始凍(ちはじめてこおる)
  • 金盞香(きんせんかさく)

小雪の頃にはわずかに雪が舞い始める頃。木々は葉を落とし、空気が澄んで冬の気配が深まります。北海道などの雪景色がニュースで見る機会が増えます。暖房器具などをつけて静かな夜、湯気の立つお茶を片手に、冬の計画を立ててみるのもいいですね。

  • 橘始黄 (たちばなはじめてきばむ)
  • 虹蔵不見 (にじかくれてみえず)
  • 朔風払葉 (きたかぜこのはをはらう)
手水そばのつわぶき