夢や目標がなくてもいいじゃない。自分自身を活かして生きよう

新学期や新年度が始まり半月が経ちましたね、大和八幡神社の信者・崇敬者・親和者のみなさまいかがお過ごしでしょうか。
正月、立春や新年度など、新しい始まりを迎える機会があります。その度に、多くの人は今後の人生について考えたり、夢や目標を掲げたりしています。
私は特に将来の夢はありませんでした。小学校6年生の時に将来何になりたいか夢を書く欄があり困ったことがあります。私が住んでいた小さな町では職業が限られていたので、その中になりたい職業はなく困った私は誰かの役に立っていると実感が持てる「看護師」と書きました。
将来の自分について考える機会があれば、何をしたいかを明確にすることができるかもしれません。しかし、子どもが知れる大人の世界は限られています。インターネットがなかった時代、簡単に情報を得ることができませんでした。中学、高校生になっても特になりたい職業はありませんでしたし、母から「手に職をつけなさい」と言われていても全く見当がつきませんでした。
今、私は神職として働いていますが、流れでそうなりました。もし別の人生があったら、どんな職業に就きたいかと考えても特にありません。私には特に何かになりたいという夢がないのでしょう。また「何かになりたい」というのが夢というのが疑問です。
もしかしたら、夢がないことや、やりたいことが見つからないことに悩んでいる人もいるのではないでしょうか。夢や目標をもって努力することが素晴らしいと考える価値観の世の中で、夢や目標がないことはその価値観からはずれます。人生の半ばを過ぎると、自分が何をしたいのか、どういう人生を歩みたいのかについて考えることが多くなります。これもその価値観から生じているのかもしれません。
そんな時は、もっと自分自身を楽しむことに集中しています。人生の幸福度は、夢や目標を達成することだけで決まるわけではありません。自分自身が幸せであり豊かな人生を送ることが大切です。自分自身がどのような人間なのかを知り、自分自身を受け入れることが大切です。
私たちは、人と自分自身を比較することがよくあります。しかし、自分自身が得意なことを知ることが、自分自身を知ることにつながります。自分自身を信じ、自分の選んだ道を歩み続けることが大切です。未来を明るく見るためには、今自分ができることを精一杯やることが必要です。
また、周りの人たちと協力し合って、一緒に未来を創っていくことも大切です。自分だけでなく、周りの人たちと共に幸せを追求することが、真の幸せへの道だと思います。あらためて共存共栄を考えるときがきました。増え続ける外国人との共存。病気との共存、苦手な人との共存。他種業との共栄を。そこには忍耐や犠牲ではなく日本人らしい筋の通った考え方が道を拓きます。それには自分自身を知ること、自国を知ることが大切になってきます。
節目は新しいスタートを切るチャンスです。過去の失敗や悔いをなかったものにするのではなく、そこから学ぶ事は学び、改善するところは改善し、自分を知るきっかけとします。その上でスタートなのだと思います。
夢や目標がなくても、日々を大切に自分と向き合って生きていく先に、あなたが気づいていなかった夢や目標を達成しているでしょう。夢や目標がなくても素晴らしい未来は築けられます。私たちは神様の大御計の中で生かされています。自分自身と向き合って、自分を活かしましょう。そして、活かすことを楽しみましょう!
