自分らしい人生に必要なこだわりと柔軟性

7月鳥居の前「こだわりと柔軟性」

だれでも「こだわり」を持っていると思います。別の言い方にすると信念や信条、美学、一貫性です。美学や信念という強い言葉でなくても「自分の基準」があります。

こだわることでスキルや知識が向上し、高い品質の成果を出すことができます。また、自分らしさを追求することで大きな満足や幸福感を得られます。自分自身の成長だけでなく、周りの人にも良い影響を与えることができます。

こだわりを持つことは、自分らしい人生を歩む上で非常に重要です。しかし、時にはそのこだわりを見直すことも必要です。こだわりが固まってしまうと、視野が狭くなり、新しい経験や成長の機会を逃してしまうことがあります。

例えば、私は神事に対してこだわりを持っています。それは「誠実にすること、正しくあること」でした。自分の神事に対する自信は強かったですが、重荷でストレスを感じるようになり次第に面倒くさく感じるようになりました。

ある人に相談すると「御祈願は神様にお願いするものであって、自分で何かすることではないから粛々と神事を務めればいいんだよ」とアドバイスを貰いました。そこで、神事に集中することだけを考え、他人からの評価を気にすることをやめると、とてもリラックスして行えるようになりました。御祈願を受けた方から以前よりもお礼を言われることが増えました。

こだわりを見直すことで、柔軟性や心の余裕を取り戻すことができます。定期的に自分のこだわりを振り返り、その時々の状況に応じて見直します。年に二度、たとえば大祓の時期に、自分の目標や価値観を書き出し、それが現在の自分にとって適切かどうかを検討してはいかがでしょうか。こうすることで、自分のこだわりが時代や環境の変化に柔軟に対応できるようになります。

また、他者からのアドバイスを積極的に取り入れることも重要です。図星だからこそ、自分でも気づいているからこそ、身近な人からの耳が痛いことを聞くのは辛いかもしれませんが、それが自分のこだわりが一方的にならず、バランスの取れたものになる助けとなります。

最後に、こだわりを持ちながらも、自分自身に対して優しくあることが大切です。完璧を追い求めすぎず、自分の成長過程を楽しむことを忘れないようにしましょう。こだわりを持ちながらも柔軟であることが、自分らしい人生を歩むための鍵となります。

草花火が咲く境内