厄年の過ごし方と自分でできる厄祓い


「今年、引っ越しや結婚を考えているのだけど、厄年の間は引っ越しや結婚をしたら不幸になるんでしょう・・・。厄年が明けるのは再来年になるから、それまで待った方がいいのかしら・・・?」
こういったお悩みを耳にします。厄年には新しいことは始めると不幸になる、引っ越しや結婚、起業すると失敗する・・・そんなことを言われています。そういった心配事をなくしたいと思って記事を書きました。
厄年の過ごし方と自分でできる厄祓いを紹介します。とても簡単なので次の3つを心に留めて厄年をお過ごしください。
厄年の過ごし方:生活習慣の見直し
厄年を迎えたら生活習慣を見直して、反省する点がなければ今まで通りで大丈夫です。
大厄は体の変化が起きる時期に重なっており、若い頃のように無理がきかなくなります。いままで徹夜作業をしてもすぐに疲れがとれたのに、二度と徹夜作業をしたいと思わないくらい体の疲れがとれなくなります。
大厄でなくても、19歳25歳は社会人になる時期と重なりますし、61歳は還暦を過ぎ新しいあなたの暦が始まります。今まで頑張ってきた自分の体を労って過ごしましょう。
自分でできる厄祓い その1
- 睡眠は7時間以上とる
- 栄養バランス良く食事を楽しむ
- 心に余裕をもつ
- 意識して笑顔でいる時間を持つ
- ボディメンテナンスを心がける
- 暮らしに軽い運動を取り入れる
- 疲れを意識して、体を労る
厄年の過ごし方:周りに感謝しよう
人は一人では生きていけません。厄年まで無事に生きてこられたのは両親をはじめ家族のおかげです。また仕事をしていればチームワークのおかげでスムーズに仕事が運ぶのは同僚や周りの人の協力のおかげです。
厄は「役」です。人はそれぞれ役を担って生きています。厄年はその「役」が変わる時期と考えられています。少女・少年から成年へ、大学生から社会人へ、独身者から既婚者へ、と変化がかわります。会社では昇進や地域活動の責任者に任されるなど考えられます。
家庭や会社、社会は仲間の協力があって機能します。大切な「役」を果たすために、日頃の協力やご縁に感謝して過ごしましょう。できれば、感謝の気持ちをプレゼントや何かカタチで表すことをお勧めします。
お金は祓い具の一つと考えられています。今ではお賽銭は神様へのお供えと考えられていますが、お賽銭は身についた穢れを祓い落とすためのものでした。
地域によって厄年になったら年の数だけお金を外にばらまく習慣があります。上棟祭などお祭りでお金をばらまくのはご祝儀の意味よりも、建築事故を起こさないように厄を落とすためでもあります。
お金を払うと言いますよね、払うは「祓う」です。高額でなくて構いませんので、お世話になっている方にプレゼントをしてみてはいかがでしょうか。厄が祓えて、相手にも喜ばれて一石二鳥かもしれませんよ!
自分でできる厄祓い その2
- 家族や仲間の支えに感謝しよう
- お世話になっている人にプレゼントしよう
- 手伝ってくれた仲間にご馳走しよう
厄年の過ごし方:見えない力に感謝しよう
厄年は現代では体の変化や社会的役割の変化で起きると考えられています。昔は何か分からない存在が悪さをすると考えられていました。見えない悪い存在には、見えない存在に守って頂きましょう。
神道の霊魂感は他界した霊魂は別次元の世界に行くのではなく、祖先の神とともに子孫の繁栄を見守ると考えられています。ご先祖様のお墓、御霊舎(御仏壇)にお参りをして日頃の感謝や報告をしてはいかがでしょうか。
人々はケガレを祓へ清めるために、神社の賽銭箱や清水の湧く泉に貨幣を投げ込んでいるわけである。神社は私たちが崇敬し祈願をこめる場所であり、ありがたい神様の鎮座している場所であるのに、私たちの行っていることから解読すればこのように私たちのケガレを祓へ清める場所である、ということになる。つまり、神社はケガレの吸引浄化装置である、ということになるのである。
「なぜ日本人は賽銭をなげるのか、民間信仰を読み解く」新谷直紀著より
厄年の間は積極的に神社参拝をしてはいかがでしょうか。神社参拝はその一連の流れを考えると神様に感謝の気持ちを表すと共に清らかさを取り戻す行為であると考えられます。手水舎では手を洗うことによって心身を清める禊です。参道は心を静め神様に近づく準備をします。神前の鈴は清らかな音で身を清め、また魂を元気づけさせます。お賽銭は日頃の知らず知らずに貯めてしまった罪穢れを祓います。
神社への参拝は祓への一つですから、厄年に限らず定期的にお参りされるのが良いとされています。朔日や10日、15日などお参りしてはいかがでしょうか。
そして、もっと安心を頂きたいと思われたときは厄祓い祈願をお受けになってはいかがでしょうか。
自分でできるお祓い その3
- 祖霊舎(お仏壇)に手を合わせましょう
- お墓参りをしましょう
- ご先祖様にお花やお菓子などをお供えしましょう
- 積極的に神社参拝をしましょう
- 地元の神様を祀る神社へ参拝しましょう
- 会社近くの神社へ参拝しましょう
まとめ
厄年の過ごし方は、生活習慣を見直して3つのことを感謝して過ごせば大丈夫です。巷で「新しいことを始めたらダメ」と言われていますが、やっていけないことは何もありません。安心してお過ごしください。