自分で選ぶ地鎮祭の吉日


「地鎮祭に良い日は大安なんでしょ?でも大安だけ見ればいいのかしら?せっかく地鎮祭をするのだから最高に良い日を選びたいわ・・・」
地鎮祭を行う日で吉日とされているのは、一般的に大安と言われています。大安は六曜の一つで何をするにも良い日とされています。
この記事では大安以外に地鎮祭を行う日取りの選び方を紹介します。この方法は地鎮祭以外にも人生に影響を与えるイベントを行う日取りなどにも使えます。
吉日の選び方
- 地鎮祭は神事か工事なのか決める
- 工事を避ける期間を調べる
- 暦から日の吉凶を調べる
- 九星で方位の吉凶を調べる
- 地鎮祭を行う時間帯から吉凶を選ぶ
まずは地鎮祭は工事の一環か考えよう
地鎮祭が御祈願なのか建築の一環なのか、あなたはどちらだと思いますか?
どちらを選んでも間違いはありません。どちらか自分で決めておかないと、選択肢が増えすぎて後で困るので神事か工事の始まりか決めてください。お悩みを聞いていると地鎮祭は工事の一環と考えている人が多いようです。
三隣亡など工事を避ける日にち
地鎮祭は工事の一環であると考えた人は、避ける期間があります。
三隣亡
三隣亡は十二支の活動が凶変することから、建築関係を始めると火災を起こし隣近所を滅ぼすと言われています。しかし、三隣亡は三輪宝と書かれていたことや林業従事者の休みだったという説がありますので、地鎮祭にはあまり考えなくてもいいかもしれません。
土用
土用は季節のつなぎ目の期間をいい、年に4回あります。土用期間は土をいじる工事は凶とされています。期間は20日間ほどあり、その中でも障りのない日があります。
大犯土・小犯土(おおつち・こつち)
大犯土・小犯土は干支の土と土が重なる日をいい、土の働きに休養を与える期間だと考えられています。土をいじることは控え、特に敷地内の土木工事は避けた方がいいでしょう。大犯土は庚午から丙子までの七日間、小犯土は戊寅から甲申の七日間です。
暦の干支、中段、二十八宿、下段を見てみよう
干支(十干十二支)
十干は天干、十二支は地支ともいわれます。天干は大宇宙の、地支は地球を取り巻くエネルギーを表していると考えられます。
甲子、甲寅、甲辰、乙未、乙酉、戊申、庚子、庚午、庚戌、辛卯、壬子、壬寅
ただし、寅の日の三隣亡は避けましょう。
中段
中段は江戸時代にあった「かな暦」に由来し、日々の吉凶を占いました。
地鎮祭は工事・・・たつ、みつ、たいら、さだん、なる、ひらく
二十八宿
天体を東西南北の四方に分け、さらに七分割して、月が一月に巡る様子を表しました。この星の様子はキトラ古墳の壁画にも描かれています。
地鎮祭は工事・・・角、房、斗、牛、奎、井
下段
古来から悪いことを避けることに重点をおき日々の吉凶を記しました。
地鎮祭は工事・・・大みょう、天おん、母倉日、月得日、よろずよろし
九星で新しく家を建てる方位の吉凶を調べよう
今暮らしている場所から新しく家を建てる方位から吉方位になるように、または、凶方位に当たらないように選びます。
- 建て主の本命星を調べます
- 今暮らしている場所から新しく家を建てる方位を調べます。
- 新しく家を建てる方位が本命殺、本命的殺、五黄殺、暗剣殺、日破になっていないか調べてください。
- 本命殺は自分の本命星が回座している方位になり、本命的殺は反対側になります。
- 五黄殺と暗剣殺の一覧表です。暦に一白と書いていたら左上の1が中央のマスのなる図を指します。
- 方位をマス状にしたものです。下が来たで上が南、左が東、右が西を表しています。

- 日破はその日の干支の反対の方向になります。
- 例えば、酉の日だったら、反対の卯の方位が日破になります。

例:一白水星の人が選んだ日にちが七赤金星で戌の日でした。その凶方位の出し方です。

上の図から色が付いる方位が凶方位となります。新しく家を建てる方位が南南東だったらこの日取りで行っても大丈夫です。もし、立て替えや敷地内に新しく建てる場合は五黄土星の日は避けてください。
地鎮祭を行う時間帯から吉日を選ぶ
時間帯から選ぶ場合は六曜から選びます。
午前中・・・友引、先勝
11時から13時・・・赤口
午後・・・先負
追記
この日取りの選び方は年月から選ばなくては意味がありません。運勢、運気は一年単位で考えているからです。もし、家を建てるには運勢が悪かったとしても、地鎮祭は神様をお招きして神様から家を建てる許可をえるお祭りです。地鎮祭は施主が中心になって準備をするのが本義ですので心を込めて神様をおもてなしください。
どうしても気になる場合は、星回りなどの厄祓い祈願を地鎮祭に追加することも可能です。
*神宮館出版の「神宮館高島暦」を参考に書きました。