【地鎮祭の流れ】地鎮祭の式次第を詳しく説明します

ラベンダー畑

地鎮祭の流れを知れば、落ち着いて受けられます

地鎮祭の各行事の説明

ため息をつく女性

 

「もうすぐ地鎮祭なんだけど、初めてだから緊張するなぁ。地鎮祭の流れってどうなってるのかしら?もし、神様に失礼なことしちゃったら、不安だな・・・」

 

そういった緊張を和らげるために地鎮祭の流れと、各行事の意味などを説明します。意味が分かれば多少そそうがあっても心が神様に伝われば大丈夫だと安心できると思います。

 

地鎮祭の流れ(式次第)

式の流れ・呼び方は神社や地域によって異なりますが、意味は同じです。また、他のお祭りも基本的な流れは修祓→献饌→祝詞奏上→玉串奉奠→撤饌となり同じです。神社の外で行う場合では昇神・降神の儀となり、御神前の場合は斎主一拝になります。

 

1.修祓

修祓は祭場と参列者を祓い清め、気持ちを整えます。

お供え物や祭具には準備した人の手が触れ穢れた状態です。また、参列者のほとんどの方は、人間関係やお仕事などの悩みや不安を抱えています。不安や悩みは気を消耗し、穢れの原因となります。

修祓は感覚的に、見えないものを清めることをいいます。一旦、いろいろなものをリセットして清浄化します。

 

2.降神の儀

神様を祭壇の中央に備え祀る依り代(ヨリシロ)にお招きするのが、降神の儀です。神様をお招きするために、祝詞言葉を申し上げます。この言葉は、一般的に秘文なので、微音で奏上します。それから、声が道しるべとなるように警蹕(ケイヒツ)をかけます。

お招きする神様は、御祈願・お祭りの主旨によってかわります。地鎮祭の場合は、当社の大和八幡神社の神様、大地主神様、産土神社の神様、坐摩五柱(いかすりいつはしら)の神様をお招きしております。土地に関する神様を中心にお招きします。詳しくは地鎮祭で氏神・産土神社さん以外の神社に依頼しても大丈夫な話をご一読ください。

 

3.献饌の儀

献饌の儀は神様にお食事を奉る儀式になります。

お食事といっても、調理前の食材をお供えします。神社やお祭りによっては調理したお供えの場合がありますが、地鎮祭では食材をお供えします。

当社の地鎮祭のお供えは三方5台です。三方(さんぽう)とはお供え物を置く台のことです。三方向に穴があいているからそのように呼びます。

1台目・・・お米・お酒

2台目・・・乾物(昆布・鰹節・煮干し・豆類・乾麺など)

3台目・・・野菜

4台目・・・果物

5台目・・・塩・水

当社は、生魚はお供えしておりません。良い魚を確保すること、鮮度を保つ自信がないからです。もし、ご自分でこれらの神饌をご用意なさる場合は、お願いする神社さんに何を購入したら良いかおたずね下さい。

 

4.祝詞奏上

祝詞奏上がお祭りの一番大事な行事となります。祝詞奏上が始まりましたら、皆様は軽く腰を折り頭を下げて心の中で一緒に御祈願ください。通常は祝詞と呼びますが、お祭りの主旨によっては祭詞、祭文などと読み方を変えます。

祝詞の構成は起承転結に似ています。まず、御神名を申しあげ、神様に話しかけます。次に、お祭りを行っている理由を伝え、お願い事を申しあげ、結びの言葉で祝詞をしめます。

奏上の方法も、場所やお祭りの内容によって若干変えています。神葬祭ではしめやかに静かに申しあげますが、地鎮祭では、声が皆様に届くように、大きめにハッキリと申しあげています。声も祝詞の詞もお供えの一つであると意識して心を込めて奏上しています。

 

祝詞奏上で住所や施主名の間違いに気づいたら?

手違いで住所や名前が誤って奏上される場合があります。神様はご存知なので、神様の前では間違いも間違えではありません。とは言っても、せっかくの地鎮祭なのに間違えられたら気分が悪いですよね。

もし、間違えてお名前や住所を奏上したときは、地鎮祭が終わるまでに遠慮無くお教えください。間違えを訂正する祝詞があります。また、後から気づかれた場合は、帰社後、神様に報告して間違えを訂正して頂く詞を奏上します。

 

5.切麻散米

切麻散米は土地を四清める神事となります。四方を司る神様に悪い存在が敷地に入ってこないように、また、近隣のみなさまの幸福を願います。

切麻を納める唐櫃には五色の色紙とお米、麻が入っています。それを四方と中央を向いて、左、右、左と切麻で祓い清めます。

四方向とは、祭壇が大抵は南向きで設置されますので、北東から南東、南西、北西の順番に時計回りで巡ります。しかし、南北にきっちりと向いている土地は少ないので、必ずしも北東にはなりません。

 

6.地鎮の儀

地鎮の儀は工事の安全を祈願します。家作りに関わる人が工事を儀式化した作法を行うことによって、安全を祈願します。鎌(かま)・鍬(くわ)・鋤(すき)があり、設計士、建て主、施工者が行います。地域によって、この地鎮の儀は誰が何をするか、また順番がかわります。

詳しくはこちらの記事、【地鎮祭の見せ場】鍬入れの儀、鋤初めの儀のポイントを解説します!に書きましたので併せて読んで頂けたら理解が深まると思います。

 

1.苅初(かりぞめ)の儀

設計士さんに鎌をお持ち頂き、草を刈る儀式を行って頂きます。大抵が施工会社さんで設計も行っていますので、苅初の儀は省いております。

2.鍬入れの儀、穿初(うがちぞめ)の儀

施主さんに鍬をお持ち頂いて、整地する儀式を行って頂きます。

3.鋤初めの儀

施工会社さんに鋤をお持ち頂き、柱の穴を掘る儀式を行って頂きます。

同じ作法を左から、右から、また左からと3度繰り返して行います。その際に、「えい!」とかけ声を掛けて頂きます。「益々栄える」という願いを込めて、かけ声を掛けて頂いています。

家を建てる仕事はみんなの力を一つに合わせないとできません。かけ声をかける意味は全員の心を合わせるという願いもあるのではないかと思っております。

4.鎮物埋納の儀

地鎮の儀の後に、「鎮物埋納の儀」を晴天時で地面が乾いている時に行います。土地の神様、基礎部分を御守りして頂く神様に、お供え物を土地に埋めます。建物の中央辺りに、コンクリートを入れる前に、地面を少し掘って頂き、鎮めます。

 

7.玉串奉奠

玉串奉奠は参列者が直接する最後の御祈願となります。

玉串という名前の由来についても色々な説があります。本居宣長は神前に手向けるから「手向け串」から発展した。平田篤胤は串に玉が付いていたから、六人部是香は神霊が依る串が由来だと説明しました。

 

玉串奉奠の作法

  1. 祭壇の手前まで玉串を胸高に持って進む
  2. 玉串の向きを時計回りで変えて、祭壇にお供えする
  3. 二礼、二拍手をする
  4. 心の中で祈願する
  5. 一礼して、もとの席に戻る

 

8.撤饌の儀

お供え物をさげます。当社の場合は御神酒のフタをしめるだけになります。

 

9.昇神の儀

神籬にお招きした神様にお礼を述べて、天上界にお帰り頂きます。

地鎮祭でお招きする神様は国津神が多いような気がします。国津神は地上にいらっしゃる神様ですが、いらっしゃる世界は私達と別の次元だと思いますので、天上界と説明しています。

 

10.直会、御神酒拝戴

工事の着工を記念して、おさがりの御神酒で乾杯します。小さな小皿にお酒をついで、施工さんの挨拶で乾杯をします。

御神酒は飲んで頂いても、口をつける真似でも構いません。その後、「おめでとうございます」と施工関係者さんが口々にいいます。

 

追記

地鎮祭を厳粛に行うことが本義でしょうが、当社では緊張して何が何だか分からなかったということにならないために、分かりやすい説明と和やかな雰囲気作りに工夫しています。そのため、他社と違うところがあるかもしれません。

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